先代安田地車:昭和28年頃

 懐古館:昭和時代前半TOPへ LAST UPDATE 09/04/11


昭和28年の大阪市鶴見区安田地車の写真をいただきました。
貴重な写真とたくさんのお話、本当にありがとうございます。

画像提供:鶴見区 IMさん  撮影日:昭和28年頃


IMさんさんからいただいたお話を転載いたします。

この先代地車は悲しいことに直接見たことがありません。
私が産まれる前に解体されてしまったのです。
父親の話によると大きな台風で地車小屋が倒壊したとのこと、その後
小屋が建て直されることもなく雨風にさらされたままの状態で神社敷地の
すみに放置されていたとのことです。
その後、解体焼却されてしまったそうです。

安田の先代地車は、彫刻は小松源助で今の地車の様に四つごまではなく
ローラーごまで巨大な重い物が前後についていたそうです。
車軸も太い物で(ねこ木が今の小屋に置いてあります)潤滑にオイルでは
なくトリモチを使っていました。
昔は3日間曳行していて、朝に神社を出発して昼に古川ぞいの安田の墓
近辺、夕方に中茶屋そして夜に神社まで戻れなく途中で泊め置きしていた
らしく、地道で道も悪く大きく重いのでそう簡単にはいかなかったということ
です。
そんななかで若い衆は地車の中で泊まっていたらしいです。
それがとても楽しみでしかたがなかったらしいですよ。
今ではそんなこと出来ないですよね!
北河内型なので下の泥幕内で鳴り物、上で会計などしていたということで
上なんてひとつの部屋ですね。
おとな六人が酔っ払って充分広々寝れたといってました。 」

今の地車は解体処分後やっぱり地車が無かったら寂しいということで、
2〜3年後?布施の長堂より安田町土砂氏の協力で購入したものです。
現地車も時代により長年曳行されない時もありましたが、今は毎年10月
第3土日曳行しており、日曜日には浜、中茶屋、大宮、安田の四町で
盛大に出会いを楽しんでおります。


安田地車 昭和28年頃撮影
先代安田地車は北河内型地車 彫刻は小松源助 だそうです。
写真では見えませんが、ローラーごまだったそうです。


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こちらは現在の安田地車です。2008年秋撮影
布施の長堂より昭和40年に購入


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